静岡茶に新プロジェクト 「ユニクロ」ロゴで知られる佐藤可士和さんと県がタッグ 世界ブランド…

2025/06/12 09:30 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 鈴木康友知事は10日の定例記者会見で、静岡茶の統一ブランド化に向けたプロジェクトを7月から始動すると発表した。ユニクロのロゴのデザインなどで知られるクリエーティブディレクターの佐藤可士和さん(60)を総合プロデューサーに迎え、「世界に通用するブランド」の確立を目指す。海外市場で競争力を高め、拡大する需要を取り込む。
 県内には多くの茶産地があり、バラエティー豊かな茶が生産されている。県によると、海外市場での認知度の低さが課題で、発信力の強化が急務となっている。
 プロジェクトでは静岡茶の価値を再定義し、一体的なブランドとして世界に売り込むことを目指す。産地名にこだわった販売手法を見直し、戦略的なプロモーション活動のあり方を検討する。
 佐藤さんは企業のロゴデザインに加え、今治タオル(愛媛県)や有田焼(佐賀県)のブランディング戦略などを手がけてきた。生産者や製茶問屋といった業界関係者だけでなく、外部の知見も取り入れながら静岡茶のブランド力強化を図る。プロジェクトは2027年度までの3年間。7月4日に菊川市でキックオフイベントを開く。
 鈴木知事は「本県は特徴を持った茶産地がたくさんあるが、静岡全体のブランド力がないと海外では勝負できない」と指摘。佐藤さんに対し「世界から高い評価を得ているプロデュース力をいかんなく発揮してもらい、グローバルブランドとして静岡茶の需要拡大につなげていきたい」と期待を寄せた。
静岡新聞

静岡ニュース

静岡ニュース一覧>

注目の情報