渡辺謙さん「米不足、今じゃん」 現代とリンクする大河「べらぼう」の魅力語る 牧之原で宮沢氷…

2025/06/08 09:30 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 牧之原市などは7日、大河ドラマ「べらぼう」に田沼意次役で出演する俳優渡辺謙さんと意次の息子意知役の宮沢氷魚さんを招いたトークショーを、市相良総合センター「い〜ら」で開催した。ドラマの撮影や役作りの裏話などを語り合った。

 意次が相良藩(主に現在の牧之原市相良地区)の藩主だったことなど同市にゆかりがあるとして企画。渡辺さんは、ドラマで江戸時代の飢饉(ききん)や米不足について描かれることに触れ、「米が取れない、米がないって今(現代)じゃん。私(意次)はそれをなんとかしないといけない。ちょっと小泉進次郎みたい」と、小泉農相を引き合いに笑いを誘った。「ドラマは2、3年前から準備している。なぜか現代社会とリンクしていくことが往々にしてあるのが大河ドラマの魅力」とも語った。
 大河ドラマ展を開催中の牧之原市史料館の学芸員も登壇し、意次の相良への「お国入り」の際、身分の低い人に配慮する様子が示された新史料について紹介。渡辺さんはドラマでのお国入りの場面の収録前に、新史料に関する新聞記事を読んだことに触れ「(役作りの)参考になった」と明かした。
 宮沢さんは、撮影の際に渡辺さんから呼吸の仕方や発声についてアドバイスを受けたエピソードを披露。「自分のペースで撮影ができるようになった」と感謝した。
 定員約500人に対して約7500件の応募があった。2人はトークショーの前に田沼家の位牌(いはい)がある同市の平田寺を訪れた。
静岡新聞

静岡ニュース

静岡ニュース一覧>

注目の情報