清水町が地域活性化を目指し、隣接する沼津市を舞台にした人気アニメ「ラブライブ！サンシャイン！！」との共同企画を継続的に展開している。柿田川公園では５月末から、新たな書き下ろしイラストを使った駐車料金の領収書を発行。６月６日からは拡張現実（ＡＲ）を活用した取り組みも展開して誘客につなげる。
　駐車場の領収書には、アニメに登場するキャラクターが柿田川公園のシンボルの第２展望台から、水が湧いてくる川底をのぞき込むイラストを使用した。駐車料金は１回２００円で、限定６万枚を配る。同様の取り組みは２０２３年から実施し、３回目。町の担当者は「入手した人がＳＮＳで発信するほか、『配布終了にならないか』という問い合わせが来たりするなど人気は高い」と話す。
　ＡＲは今年３月から実施している企画の第４段。Ｘ（旧ツイッター）に「＃清水町」など指定されたハッシュタグを付けて町内の写真を投稿すると、アニメのキャラクターが描かれたポストカードが贈られる。柿田川公園内で専用のアプリからカードを読み込むと、実際の風景にカードのイラストを重ねて表示するＡＲの機能を楽しむことができる。町によると、これまでに約３００人が参加した。
　町の担当者は「気温が上がり、水に触れるのにいい季節になる。公園に来るきっかけをつくり、楽しんでもらいたい」と期待する。