三島市の日大国際関係学部の学生が３１日、８月に市内で開催される三嶋大祭りの誘客を図る動画を同市の三島スカイウォークで撮影した。富士山を望む全長４００メートルのつり橋をランウエーに見立て、祭りで地元住民が演奏するしゃぎりをテーマにしたファッションショーを展開した。
　観光について学ぶ矢嶋敏朗ゼミが、市観光協会と協働で行った。学生らしく三島をＰＲできる動画をつくろうと、人気の観光スポットでの企画を思いついた。しゃぎりの普及活動に取り組むしゃぎりフェスティバル実行委員会に企画段階から協力を受けた。
　学生らは名産のみしまコロッケや市のキャラクターみしまるくんをあしらったＴシャツやスーツの上に、市内各地のしゃぎり保存会の法被を着て登場。すりがねや笛、三島柄の風鈴などを手に笑顔で歩き、カメラの前でポーズを決めた。吉本興業の静岡県住みます芸人さこリッチさんから撮影や編集の手ほどきを受け、動画はＳＮＳを通じて発信する。
　同ゼミのほとんどが市外出身。大祭りやしゃぎりの存在すら知らない人も多かった。下調べ期間に後継者不足の問題も知り、３年の井上周也さんは「迫力がすごい。途絶えたらもったいない。三島やしゃぎりの魅力を広め、大祭りに来てほしい」と話した。