静岡県内の助産所 10年間で倍増 背景は

2025/06/02 10:00 

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 静岡県内で就業する助産師は2022年12月時点で1085人と、10年間で211人増えた。このうち約8割が病院や診療所に勤務している。県東部に医療機関が少ないこともあり、人口10万人あたりの助産師数は東部が20・0人、中部が27・9人、西部が41・5人と偏在している。
 12年末に37人だった助産所の開設者は22年末で74人となり、10年で倍増した。県助産師会の伊藤和代会長によると、長年250人程度だった会員は24年に280人に増え「年齢的にやめる人もいるが、それを上回る新規開設がある」という。
 助産師などの専門職が母親の心身のケアや育児支援を行う産後ケア事業が21年度から自治体の努力義務となり、県内の全35市町が実施している。伊藤会長は「産前・産後ケアの普及で助産所が利用しやすくなり、ニーズが高まっている」と背景を説明する。
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