桜葉ふわり香るお酒、秘密はガの幼虫のフン? 京大大学院生が日本一の生産地・松崎で研究
桜葉の生産量が日本一とされる松崎町で、京都大大学院博士課程に在籍する丸岡毅さん(28)=京都府出身=が、桜葉を食べたガの幼虫のふんを使ったリキュールを作るというユニークな挑戦を進めている。人口減少と高齢化で桜葉農家が減少の一途をたどる同町。丸岡さんの取り組みは伝統産業を支える新たな力として地元の期待を集める。
生産を担うのはオオミズアオやウスタビガなど在来種のガ。専用の飼育ケースで桜葉を与え、落ちているふんを回収。アルコールに漬け込んで蒸留すると、桜葉の風味豊かなリキュールが完成する。ガの種類によって味に違いがある。丸岡さんは日々研究を重ね、7月にはオンラインを中心に販売開始を見込む。「毒性はなく安全。意外性があり、ちゃんとおいしいのが面白い。ガは種類が多様で、味も無限の可能性がある」と魅力を語る。
丸岡さんの専門は生物を研究し社会に役立てる応用生命科学。ふんに興味を持ったきっかけは2021年夏、ガやチョウが好きな大学の先輩から約50匹のガの幼虫を譲り受けたことだったという。「エサを探していて、たまたま桜の木が目に入った」と丸岡さん。桜葉をあげて育てていたところ、ふんからよい香りがすることを発見し、試しにお湯を注いでみると、香ばしく雑味のないお茶に仕上がったという。
よりよい風味を求めて桜葉について調べる中で松崎町を知り、町との交流が始まった。23年には株式会社「虫秘茶(ちゅうひちゃ)」を起業し、同町役場職員に幼虫の飼育とふんの生産で協力を依頼。職員は休日も役場に足を運び、飼育を続けたが、温度や湿度の管理が難しく思うような成果を得られなかったため、24年3月末からは丸岡さんが大学院を休学し、同町で飼育を開始した。
同町の桜葉農家は現在約30軒と、最盛期の10分の1まで減少した。農家は70代が中心で、「このままでは桜葉産業がなくなってしまう」との危機感が町内に募る。桜葉農家の稲葉律子さん(74)は「新たな桜葉の活用法が生まれ注目が集まれば、農家になりたいという若い人も増えてくるのではないか」と喜ぶ。
同町企画観光課の大場千徳課長は「軌道に乗れば、ふるさと納税にも活用できる。松崎の桜葉を多くの人に知ってもらえたらうれしい」と期待を寄せた。
生産を担うのはオオミズアオやウスタビガなど在来種のガ。専用の飼育ケースで桜葉を与え、落ちているふんを回収。アルコールに漬け込んで蒸留すると、桜葉の風味豊かなリキュールが完成する。ガの種類によって味に違いがある。丸岡さんは日々研究を重ね、7月にはオンラインを中心に販売開始を見込む。「毒性はなく安全。意外性があり、ちゃんとおいしいのが面白い。ガは種類が多様で、味も無限の可能性がある」と魅力を語る。
丸岡さんの専門は生物を研究し社会に役立てる応用生命科学。ふんに興味を持ったきっかけは2021年夏、ガやチョウが好きな大学の先輩から約50匹のガの幼虫を譲り受けたことだったという。「エサを探していて、たまたま桜の木が目に入った」と丸岡さん。桜葉をあげて育てていたところ、ふんからよい香りがすることを発見し、試しにお湯を注いでみると、香ばしく雑味のないお茶に仕上がったという。
よりよい風味を求めて桜葉について調べる中で松崎町を知り、町との交流が始まった。23年には株式会社「虫秘茶(ちゅうひちゃ)」を起業し、同町役場職員に幼虫の飼育とふんの生産で協力を依頼。職員は休日も役場に足を運び、飼育を続けたが、温度や湿度の管理が難しく思うような成果を得られなかったため、24年3月末からは丸岡さんが大学院を休学し、同町で飼育を開始した。
同町の桜葉農家は現在約30軒と、最盛期の10分の1まで減少した。農家は70代が中心で、「このままでは桜葉産業がなくなってしまう」との危機感が町内に募る。桜葉農家の稲葉律子さん(74)は「新たな桜葉の活用法が生まれ注目が集まれば、農家になりたいという若い人も増えてくるのではないか」と喜ぶ。
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