富士市が「おにぎり協会」に加入 静岡県内の自治体初、特産お茶をPR

2025/05/08 07:55 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 富士市は7日、おにぎり文化の普及や研究に取り組む一般社団法人「おにぎり協会」(神奈川県鎌倉市)に加入したと発表した。静岡県内の自治体では初めて。富士山麓で栽培され、おにぎりの「お供」に最適な特産品「茶」のPRや販路拡大につなげる。
 全国13市町と民間企業18社が加盟する。協会によると、自治体は米とのりの産地や、おにぎりとみそ汁の具材を特産品とする市町が中心で、飲み物は初めて。富士市は今後、加盟団体の代表が集う「おにぎりサミット」と関連イベントに参加して、同市産の緑茶やほうじ茶を紹介する。
 協会の中村祐介代表理事が約1年前、富士山と茶畑の絶景が広がる同市の大淵笹場などを訪れ、市に参画を呼びかけた。中村代表理事は「富士山という大きなコンテンツと、塩やのりなどおにぎりと関係の深い海がある。お茶を含む富士市全体に魅力を感じている」と話した。国内に加え、海外でもイベントを展開し、茶文化を広めるという。
 茶は同市最大の作付面積の農産物だが、市況の低迷で面積と産出額は減少傾向にある。加入について、小長井義正市長は「プロモーションを拡大する絶好の機会」と期待した。
静岡新聞

静岡ニュース

静岡ニュース一覧>

注目の情報