レッドブル、フェラーリ、マクラーレン…F1日本GP支える静岡の食 ケータリングを県内会社が…

2025/04/02 09:30 

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 三重県の鈴鹿サーキットで4〜6日に開催される自動車のF1日本グランプリ(GP)で、レッドブルやフェラーリ、マクラーレンなど計6チームの食材のケータリングサービスを静岡県内の食品会社が担う。各国を転戦する選手たちのパフォーマンスを食で支える。昨年に続いて、取りまとめ役を務める焼津市のいまる井川商店の井川剛志社長(54)は「対応するチーム数が昨年から大きく増えた。日本らしいおもてなしの心で、最高のレースの力になりたい」と意気込む。
 3月下旬、魚の加工食品などを取り扱う同社の加工場では、鈴鹿で戦うドライバーやスタッフのため、従業員たちが真剣な表情で魚の加工作業に取り組んでいた。血抜きしたキハダマグロの身をチームのオーダー通り130グラムぴったりに切り分け、丁寧に袋に詰めていく。工場長は「自慢の食材が選手たちのだんらんにつながればうれしい」とほほ笑む。提供先のチームから届く食材リストには、肉や魚をはじめ、野菜や果物、乳製品、飲料など何百もの品目が英語で並ぶ。井川さんは「県内で調達できる食材や国産で代替できるものを使い、オーダーにできる限り答えたい」と表情を引き締める。
 日本GPでの食材提供を担うようになったのは昨年から。中東向けの食品輸出を手がけていた井川さんに、レッドブルへのケータリングの話が舞い込んだ。「静岡ならできるだけ新鮮な状態で鈴鹿に食材を届けられる。魚だけでなく野菜も果物もいっそ『オール静岡』で取りそろえよう」。初めての挑戦に県内の協力業者4社が連携し、日本GPでのレッドブル優勝を食で後押しした。「スタッフから『日本の食材は最高だ』『次の日本GPを楽しみにしている』と言われ、やりがいを感じた」
 好評を受け、今年の提供先はアストンマーチンやアルピーヌなどにも広がった。3日間のレース期間中に供給される食材は約20トンに上る。井川さんは「世界的なイベントを静岡の食材が支えるのは誇らしい。各チームに『また日本に来たい』と言ってもらえるよう、最高の食材でもてなしたい」と準備に励む。
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