箱根駅伝で活躍 創価大・吉田響選手が御殿場の母校に凱旋 応援への感謝伝える

2025/01/09 08:14 

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 2025年箱根駅伝で出場各校のエース選手がそろう「花の2区」を走り、日本人最高位と区間新記録をマークした吉田響選手(22)=創価大4=が8日、母校の御殿場市立朝日小を訪れた。レース前に児童が寄せ書きの旗を贈っていて、吉田選手は応援への感謝を伝えた。
 全校児童約350人が凱旋(がいせん)したヒーローを拍手で迎え、代表児童は「走る姿に勇気をもらった」と感動を表現した。
 スマートフォンで撮影した寄せ書きをレース直前まで見ていたという吉田選手は、お礼の言葉とともに、自身のこれまでの経験を赤裸々に告白した。幼少期に股関節の骨が壊死(えし)する病気を患って歩けない期間があったこと、精神的に落ち込む時期があったことなどを説明。「今の自分があるのは周囲の支えや御殿場市民の温かい応援のおかげ。みんなも環境に感謝できれば、多くの出会いや成長があると思う」と後輩たちに助言した。
 今後は実業団には所属せず、実力向上に向けたクロスカントリーの練習などを自由に行えるプロランナーとして活動を続けていくという。「(28年の)ロサンゼルス五輪のフルマラソンに出場し、メダルを獲得できるように頑張っていきたい」と目標を語る。
 吉田選手は同日、市役所に勝又正美市長を訪ね、成績を報告した。静岡県市町対抗駅伝に中学、高校生の区間で計5回出場し、高校生時代は3年連続で区間賞を獲得。「陸上競技を一層好きになるきっかけをくれた大会。社会人として市代表となり、地域に走りと結果で恩返しできれば」と出場に前向きな姿勢も見せた。
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