自民参院幹事長に石井国対委員長 与野党に人脈、調整力に定評

2025/10/08 15:52 

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 参院自民党は8日、幹事長に石井準一参院国対委員長(67)=旧茂木派=を起用すると発表した。政審会長には山本順三元国家公安委員長(70)=旧安倍派、国対委員長には磯崎仁彦元官房副長官(68)=旧岸田派=を充てる。

 石井氏は千葉選挙区選出で当選4回。参院の国対委員長代行や幹事長代理、議院運営委員長などを歴任し、2024年1月からは国対委員長を務めていた。

 石井氏は経験豊富な「党人派」として知られ、与野党の広い人脈を生かした調整能力に定評がある。一方、旧安倍派の岡田直樹参院幹事長代行を推す意見もあり、党内調整が難航していた。

 松山政司参院議員会長は8日の記者会見で、7月の参院選後から人事決定までに時間を要した理由について「総裁選が終わり、新しい総裁の体制が決まった上で発表したかった」と説明した。派閥裏金事件で不記載があった山本氏の起用については、山本氏が参院政治倫理審査会で弁明したことなどを挙げ「一定のけじめがついたと判断している」と理解を求めた。【鈴木悟】

毎日新聞

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