森友関連文書4回目の開示 2万5000ページ 元職員の遺族に

2025/10/08 11:41 

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 学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る財務省の公文書改ざん問題で、財務省は8日、関連文書約2万5000ページを新たに開示した。4月から続く開示は4回目となった。

 改ざんを苦に自殺した元財務省近畿財務局職員の赤木俊夫さん(当時54歳)の妻雅子さん(54)が開示を求めてきた。雅子さんは8日、東京・霞が関の財務省で文書を受け取った。前回に続き、国有地取引や改ざんに絡み、赤木さん以外の財務局職員らが残していたメモやメールが含まれているとされる。

 関連文書は全体で17万ページに及ぶとされており、財務省はこれまでに計約3万ページを開示。この中には、赤木さんが残していた自筆のノートもあった。国有地は学園への売却時、地中ごみの撤去費用として約8億円が値引きされており、ノートには「8億は引き過ぎ」などの記載が確認された。

 改ざん問題が発覚した2018年、財務省は財務省理財局長だった佐川宣寿氏が改ざんを主導したと結論付けている。これまでに開示された文書には、国有地取引を巡る財務局と学園側とのやりとりの一部について、佐川氏の部下が学園側の発言を文書から削除するよう指示するメールも含まれていた。【藤河匠、土田暁彦】

毎日新聞

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