自民党静岡県連は６日、静岡市内で総務会を開き、総裁選の前倒し実施を求める方針を決定した。井林辰憲県連会長が８日に、党本部へ回答書面を提出する。

　総務会には、県内選出の上川陽子顧問ら国会議員や県議、支部代表者ら総務会メンバー３１人と県連幹事長、政調会長が出席し、欠席者は委任状を出した。

　非公開の会合後に取材に応じた井林会長は、前倒しの要求は「県連の『総意』だが全会一致ではない」と説明。政治空白や党の分裂イメージを懸念した反対意見もあったという。

　井林会長は石破茂総裁について「みんなで選んだ総理大臣で一生懸命やっていただいたが、国民に評価されなかった。残念だが、潔く責任を取っていただきたい」と語った。

　党は参院選の総括を受け、８日までに総裁選前倒しに関する意向確認の提出を求めていた。【藤渕志保】