小林鷹之氏「決意固めた」出馬意向表明 高市早苗氏「推薦人にめど」

2025/09/11 23:00 

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 自民党の小林鷹之元経済安全保障担当相(50)は11日、石破茂首相の退陣表明を受けた臨時総裁選に立候補する意向を表明した。16日に出馬の記者会見を開く方針だ。自身を支持する議員と国会内で会合後、「仲間と共有したのは我が国の将来に対する強い危機感だ。先頭に立って総裁選に臨む決意を固めた」と記者団に語った。

 小林氏は財務省出身で、当選5回。防衛政務官などを務めた。初挑戦だった2024年9月の総裁選は「脱派閥選挙」を掲げたが党員票の広がりを欠き、候補9人中5位に終わった。「保守政治家」を前面に押し出しており、保守系の若手リーダーとして党内に浸透できるかが焦点となる。

 また、高市早苗前経済安保担当相(64)は11日、岸田文雄前首相の国会内事務所を訪問し、出馬する意向を伝えた。関係者によると、高市氏は「気持ちが固まったので準備している」と伝え、岸田氏は「頑張ってください」と応じたという。高市氏は同日夜には支持を受ける議員と会合を開き、終了後、黄川田仁志衆院議員は記者団に、出馬に必要な推薦人20人について「めどはついた」と語った。周辺によると、17日にも会見を開く検討をしている。

 一方、小泉進次郎農相(44)を支持する議員は11日、国会内で会合を開き、出馬表明に向けた日程を協議した。13日に小泉氏の地元・神奈川県横須賀市で開く会合で、出馬の是非を説明した上で、来週に出馬会見する案が浮上している。

 既に出馬の意向を固めている林芳正官房長官(64)も来週に会見を開く。22日の告示を前に来週は出馬会見が相次ぐ見通しだ。【野間口陽、森口沙織、鈴木悟】

毎日新聞

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