小泉農相「ミニマムアクセス米も活用可能」 備蓄米全放出の場合

2025/06/03 19:08 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 小泉進次郎農相は3日の参院農林水産委員会で、政府備蓄米に関し「仮に全部放出して、その後どうするかについては、ミニマムアクセス米の活用も可能だ」と述べ、国が「ミニマムアクセス(最低輸入量)」として年約77万トンを輸入しているミニマムアクセス米の活用について言及した。約77万トンのうち約10万トンが主食用。農林水産省は30万トンの備蓄米を随意契約で売り渡し、その後も必要があれば残る約30万トンの備蓄米も放出するとしている。

 農水省が2日に発表した、備蓄米を含むブレンド米の都道府県ごとの店頭価格(5キロ当たり、税抜き)の最低価格と最高価格の差は1500円だった。小泉氏は農水委で「なぜこんなことになっているのかということは、一つの大事なテーマとして検証が進められる」と述べ、石破茂首相が週内の設置を表明したコメの安定供給を巡る関係閣僚会議で検証を進める考えを示した。

 また小泉氏は、全国のコメ5キロ当たりの平均価格について「物価、賃金などの経済状況を鑑みた時に、全体の価格が2000円(台)にもう一度戻るということは日本経済全体にとっては良くないことだ」と述べ、価格が抑制された場合でも、2000円台は適正価格ではないとの認識を示した。立憲民主党の羽田次郎氏、無所属の寺田静氏への答弁。【安部志帆子】

毎日新聞

政治

政治一覧>

注目の情報