AIの名称を「SI」に変更 トランプ氏が大統領令に署名

2026/09/30 10:58 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 トランプ米大統領は29日、政権内で人工知能(AI)の名称を「超知能(SI)」に変更する大統領令に署名した。今後、行政機関の公式文書や対外広報、ウェブサイトなどで「SI」を原則使用する。AIを巡っては制御不能のリスクへの懸念が米国内で広がっており、前向きな名称への変更でマイナスイメージを払拭(ふっしょく)し、開発を推進する狙いがあるとみられる。

 大統領令では、AIを念頭に「米国が新たな技術革命の最前線に立っている」と明記。足元で急成長する技術が「人工知能」という用語の枠を超えていると主張した。「連邦政府が使用する用語は、この技術が持つ変革的な能力と米国民にもたらす無限の機会を反映すべきだ」として、SIが適切な表現との見解を示した。

 トランプ氏は最近、SIへの名称変更を何度も公言してきた。22日の国連総会での一般討論演説では「『人工的』という言葉を使うと、知能が偽物であるかのように聞こえる」などと持論を述べた。米アンソロピックなどAI開発企業の研究者らが人類滅亡リスクへの警鐘を鳴らした際は、「デマだ」などと一方的に否定した。

 トランプ氏は29日、大統領令の署名に先立つイベントでも、AIを「極限の知能、優れた知能、至高の知能だ」などと持ち上げた。さらに「(AI分野で)3位に位置する国などない。全ては米国と中国の間の話だ」として、AI覇権を争う中国への対抗心をあらわにし、開発スピードを緩めない姿勢を強調した。【ワシントン浅川大樹】

毎日新聞

国際

国際一覧>

注目の情報