ロシアが北方領土の島にスパイの名前 どんな人物? 命名の理由は

2026/08/20 12:58 

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 北方領土の島に付けられたスパイの名前について、Q&A形式で分かりやすくまとめました。

 Q ロシアが北方領土の島にスパイの名前を付けたというニュースを聞いたよ。 

 A ロシア地理学会サハリン州支部が7月、小クリル諸島(北方領土の色丹島と歯舞群島)にある島の一つをゾルゲと名付けると発表しました。旧ソ連のスパイだったリヒャルト・ゾルゲにちなんで命名したそうです。ロシアメディアによると無人島です。既に「ゾルゲ」と記した銘板を島に設置したとしています。ロシア政府が近く正式決定すると説明しています。

  Q なぜそんなことするの? 

 A ロシアは北方領土の実効支配を続けています。命名について地理学会は「ロシア極東国境の不可侵性を法的に確保することに役立つ」などと主張しています。実効支配の既成事実化を促進する狙いがあるとみられています。8月13日にはロシアのプーチン大統領が北方領土の択捉島を訪問しました。 

 Q ゾルゲはどんな人物? 

 A 「20世紀最大のスパイ」とも称される伝説的なソ連のスパイです。1895年、ドイツ人の父とロシア人の母の間に生まれました。ソ連軍情報機関の要員となり、1933年にドイツ紙記者を装って来日しました。駐日ドイツ大使館顧問を務めながら、元朝日新聞記者で近衛文麿首相(当時)のブレーンだった尾崎秀実らの協力を得てスパイ網を組織しました。41年にはドイツのソ連侵攻を警告し、日本軍の南進方針など重要情報をソ連に伝えました。

 Q その後どうなったの?

 A ゾルゲは太平洋戦争開戦前の41年10月に逮捕され、44年11月に尾崎と共に処刑されました。東京・多磨霊園に墓があります。ソ連のスターリン政権下で黙殺された後、64年に名誉回復されました。プーチン政権下では、祖国に貢献したとして英雄視され、顕彰する動きが相次いでいます。【鈴木玲子】

毎日新聞

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