国連安保理、ノーベル平和賞受賞者の出席拒否 イエメン情勢巡り

2026/08/14 12:17 

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 イエメン情勢を巡り、13日に開かれた国連安全保障理事会で、イエメンの人権活動家でノーベル平和賞受賞者のタワックル・カルマンさんが出席を認められない事態となった。

 安保理による出席拒否は異例。カルマンさんは安保理について「(イエメンの)市民社会や女性の声が届く場であるべきだ」と批判した。

 カルマンさんは議長国のデンマークに招待されたが、外交筋によると、一部の理事国がカルマンさんの出席に強く反対したという。理由は明らかになっていない。

 イエメンは10年以上内戦が続いており、首都サヌアなどを掌握する親イラン武装組織フーシ派と暫定政権、南部の分離派が対立する。

 米イスラエルとイランの戦闘を巡り、フーシ派はイランを支援。暫定政権を支援するサウジアラビアへの攻撃も強めている。

 カルマンさんは13日、記者団に対し、中東の危機を終わらせるためには、国際社会が「イエメン人の側に立ち、国家の再興を助ける必要がある」と主張。安保理は各勢力の対話を促進し、政治的な解決に導く支援をしてほしいと述べた。

 カルマンさんは2011年、中東の民主化要求運動「アラブの春」で非暴力運動を展開し、ノーベル平和賞を受賞している。

 安保理では国連のフレッチャー事務次長(人道問題担当)らがイエメンの現状を説明。約600万人が「飢餓に近い」食料不足に苦しみ、地域の緊張やインフレ、経済危機、人道支援の欠如が拍車をかけていると述べた。また、フーシ派に拘束された73人の国連職員らの即時解放を求めた。【ニューヨーク三木幸治】

毎日新聞

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