イラン、ホルムズ海峡再開は「米国次第」 米の合意違反主張

2026/08/09 08:33 

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 原油輸送の要衝・ホルムズ海峡の再開に向けたイランとオマーンの協議が大詰めを迎える中、イランの高官らは8日、海峡の再開は米国によるイランの条件の受け入れが必要との見方を示した。指導部は海峡を切り札に米国を揺さぶり、全体の交渉でも譲歩を引き出す狙いがあるとみられる。

 イランのアラグチ外相は通信アプリ「テレグラム」で、海峡に関する新たな協定についてオマーンとの合意が「非常に近い」とする一方で、米国は6月に合意した覚書に違反してきたと主張。海峡の再開はこの違反に対する「補償」なども条件になると指摘した。

 イランメディアによると、イラン最高安全保障委員会のゾルガドル事務局長は、具体的な条件として、レバノンやイエメンなど周辺国を含めた恒久的な戦闘の終結▽米国の海上封鎖の解除と軍の撤退▽戦争被害の賠償▽凍結資産の解放――などを挙げ、「海峡は米国が行動を改めるまで開かれない」との認識を示した。

 イランの精鋭軍事組織・革命防衛隊の高官も「海峡の再開方法と時期は米国が条件をどの程度受け入れるか次第だ」と述べ、オマーンとの合意は影響しないとの立場を強調した。

 こうした中、アラブ首長国連邦(UAE)は8日、同国のアブダビ国営石油会社が所有するタンカーがホルムズ海峡でミサイル攻撃を受けたと明らかにした。UAE外務省は声明で革命防衛隊を名指しし「商船を攻撃してホルムズ海峡を経済的な脅迫の手段として利用することは、海賊行為にあたる」と非難した。

 また、英海軍の関連機関UKMTOはオマーンのハサブ沖で船舶が発射体に攻撃され、火災が発生したと発表。UAEの発表との関連は不明だが、既に鎮火され、乗組員は無事という。【カイロ古川幸奈】

毎日新聞

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