注目度の高い論文数、中国が6年連続1位も… 自国引用が6割超

2026/08/07 17:48 

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 文部科学省科学技術・学術政策研究所は7日、注目度が高く数多く引用される論文「トップ10%論文」数の世界ランキングを発表した。中国が6年連続1位で、日本は4年連続で13位だった。中国の論文の引用数は近年、6割超が国内からの引用を占め、順位に影響したとみられる。同研究所の伊神正貫・科学技術予測・政策基盤調査研究センター長は「トップ10%論文が世界ではなく、中国からの注目度を示す指標になりかねない」と指摘している。

 調査によると、2022~24年に発表された自然科学系のトップ10%論文の平均本数は、中国が8万4392本で全体の40・6%、2位の米国は2万9911本で14・4%を占めた。日本は3163本で1・5%だった。。

 また過去の調査では21~23年のトップ10%論文に対する平均の引用数のうち、中国は67%が国内の研究者による引用だった。米国は23%、日本は9%が自国内からの引用で、中国の国内引用率の高さが目立った。

 トップ10%論文は、政府が科学技術政策の指針とする「科学技術・イノベーション基本計画」で、現在の13位から35年に3位にする目標を掲げるなど、公的な政策の根拠になる。

 しかし、特定の国の影響が強まれば、世界からの注目度を示す指標として使えなくなる恐れがある。伊神氏は「過度に中国が自己引用していれば、指標の意味合いが変わってしまう。いろんな指標で研究力を見ていく必要がある」と話す。

 24年の研究開発費は中国が97・1兆円で初めて米国を抜き、日本の22・1兆円を大きく引き離した。【木許はるみ】

毎日新聞

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