トランプ氏、サウジとの原子力協定は「国交正常化が条件」

2026/07/24 10:09 

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 トランプ米大統領は23日、自身のソーシャルメディアで、米国がサウジアラビアと署名した民生用の原子力協定は、イスラエルと国交正常化する「アブラハム合意」への参加が条件だと主張した。ただサウジはこれまで、パレスチナ国家樹立の明確な道筋を正常化の条件としており、実現は不透明だ。

 米ホワイトハウスのレビット報道官も23日、両国が国交を正常化させなければ「協定は破棄される」と指摘。イスラエル側から条件を求められたのかとの質問は否定したものの、署名前に条件を明示しなかった理由については明確な説明を避けた。

 イスラエル首相府は、トランプ氏の投稿の直後に声明を発表し「サウジがアブラハム合意に加わることは、中東和平にとって歴史的な飛躍となる」と指摘した。サウジ側からは現時点でコメントは発表されていない。

 イスラエルとサウジの国交正常化交渉は、バイデン米前政権が、サウジへの原子力技術の供与をテコに進めてきた経緯がある。

 ただ国交正常化への機運は、2023年10月に始まったパレスチナ自治区ガザ地区の戦闘でガザの犠牲者が増加する中、しぼんでいるのが実情だ。

 25年11月にトランプ氏とムハンマド皇太子が会談をした際、トランプ氏はサウジにアブラハム合意に加わるように迫ったが、ムハンマド氏はガザでの戦闘後、イスラエルに対するサウジの世論が悪化していると説明。「サウジは受け入れる準備ができていない」とトランプ氏と激論になったという。

 サウジが求めるパレスチナ国家の明確な道筋を巡っては、イスラエルのネタニヤフ政権はパレスチナ国家に否定的で、国際法違反の入植地建設も止めていない。早期の国交正常化は見通せない状況だ。【エルサレム松岡大地】

毎日新聞

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