クロマグロ漁獲枠拡大ならず メキシコが最終盤で反対に回る
太平洋クロマグロの資源管理を議論する国際会議が14日閉幕した。日本は30キロ以上の大型魚の漁獲枠を約25%拡大することを目指していたが、最終盤でメキシコが突如反対に回り、合意できなかった。
会議には、米国やカナダ、中国、韓国、台湾など12カ国・地域の代表団が出席した。日本は資源量に応じて漁獲枠が自動的に決まる新たな管理方式を提案。全会一致で決まりかけたが、最終日にメキシコが反対に回った。
突然態度を変えた理由について、メキシコ代表団は「本国から強い指示があった。交渉の余地はない」と繰り返すのみで、詳細を説明しなかったという。
日本の水産庁幹部は、閉幕後の記者会見で「最終日に合意の流れが翻された。調整されつつあった各国の真摯(しんし)な交渉を無にする決定で、極めて遺憾」と憤りを示した。
現行の日本の漁獲枠は大型魚が8421トン、小型魚が4407トン。これまでの資源保護の取り組みの結果、クロマグロの資源量は大幅に回復しており、日本は漁獲枠を増やしても問題ないとの立場だった。
漁獲枠拡大で合意できれば国産マグロの水揚げが増え、すし屋やスーパーでの販売価格が下がる可能性があった。
会合は8~14日に長崎市で開かれた。【鶴見泰寿】
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