英、日伊との戦闘機開発に1兆8500億円 防衛費も引き上げへ
英国のスターマー首相は6月30日、新たな防衛投資計画(DIP)を発表し、日本、イタリアと進める次期戦闘機開発計画「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)」に今後4年間で86億ポンド(約1兆8500億円)を拠出すると明らかにした。英政府によると、防衛費は2028年春までに国内総生産(GDP)比で2・3%(24年時点)から2・7%に引き上げられるという。
DIPの今後4年間の総額は2980億ポンド。うち50億ポンド以上をドローン分野に投じ、自律型システムの開発・導入などを進める。英政府は今回のDIPにより、防衛費を35年までにGDP比で3・5%とする北大西洋条約機構(NATO)加盟国の新目標の達成に向け「軌道に乗る」と説明している。
DIPは当初、25年秋の公表が見込まれていたが、予算の配分を巡る国防省と財務省の対立などで策定が遅れた。スターマー氏は辞任を表明したが、7~8日にトルコで開かれるNATO首脳会議前の公表にこだわっていた。
スターマー氏は演説で、一部の道路やエネルギー関連の事業を「計画通りに進めない」ことなどと引き換えに、DIPを150億ポンド増額した点を強調。「財政ルールの範囲内で防衛に必要な断固とした行動をもたらす。私が誇る遺産だ」と述べた。
ただ、20日にも発足する見通しのバーナム新政権がDIPを修正する可能性も否定できず、実現には不透明感も残る。
また、共同開発するステルス戦闘機の35年の初号機配備を目指すGCAPは、DIPの遅れでスケジュールが先送りされる可能性も指摘されている。【ロンドン福永方人】
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