タイ政府がサッカーW杯の放映権交渉へ 首相「全試合無料に」

2026/05/13 18:56 

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 タイのアヌティン首相は12日、6月開幕のサッカー・ワールドカップ(W杯)について、「すべての国民が無料で視聴できなければならない」と述べ、政府主導で放映権交渉を進める方針を改めて示した。

 開幕まで1カ月を切る中、タイではなお放映権契約がまとまっていない。

 東南アジアではW杯を「国民的行事」と位置付ける傾向が強い。タイ同様にサッカー熱の高いインドネシアでは国営放送TVRIが既に全104試合の無料放送を決定。タイ政府も無料視聴の実現を急いでいる。

 地元メディアによると、タイでは国家放送通信委員会(NBTC)と政府広報局が中心となって放映権取得を目指す。政府報道官は、地元メディアで報じられた約13億バーツ(約65億円)の公費投入を否定した。

 費用はスポンサー収入などでまかなう方針だが、北中米開催となる今大会はタイ時間で深夜から早朝の試合が多い。このため、広告やスポンサーを集めにくいとの見方も出ている。

 2022年カタール大会では、一部試合のネット配信権を巡り通信大手と競合サービスの間で対立が生じ、視聴できないケースが出るなど混乱があった。

 W杯は6月11日に開幕し、米国、カナダ、メキシコの3カ国で開催される。開会式にはタイ出身のK―POPグループ「ブラックピンク」のメンバー、リサさんも出演する。【バンコク小泉大士】

毎日新聞

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