台湾の特別防衛予算 政府案から大幅減額して可決

2026/05/08 20:23 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 台湾の立法院(国会に相当)は8日の本会議で頼清徳政権の提出した特別防衛予算案を審議し、過半数の議席を握る野党主導で金額を政府案の6割に当たる7800億台湾ドル(約3兆9000億円)に削減した修正案を可決した。

 頼政権は対中抑止力強化を目指し、2026年からの8年間で総額1兆2500億台湾ドル(約6兆2400億円)を盛り込んでいた。

 最大野党・国民党と第2野党・台湾民衆党は財政規律やコストパフォーマンスを考慮すべきだと主張。8日の審議で自走砲や高機動ロケット砲システム(HIMARS)など米国製兵器の購入に絞った修正案を提出し、賛成に回った。無人機や防空ミサイルの開発、人工知能(AI)を利用した指揮システム構築などの項目を中心に減額された。

 与党・民進党は予算削減が台湾の進める、圧倒的な軍事力に対して機動力を生かした小型兵器で対抗する「非対称戦」戦略に大きなダメージを与え、米国をはじめとする国際社会に対する自主防衛のメッセージが薄れると主張していた。【台北・林哲平】

毎日新聞

国際

国際一覧>

注目の情報