トランプ氏、ホルムズ海峡「封鎖」発表 イラン出入りの船舶対象

2026/04/13 09:50 

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 トランプ米大統領は12日、自身のソーシャルメディアへの投稿で「米海軍はホルムズ海峡の封鎖をただちに開始する」と表明した。米中央軍はイランの港湾への出入りについて、米東部時間13日午前10時(日本時間同日午後11時)から「封鎖」すると発表した。戦闘終結に向け米国とイランが行った協議が12日に合意できないまま終了したのを受けた措置。

 トランプ政権はイランへの圧力を強めるが、イラン側は原油輸送の要衝、ホルムズ海峡の「管理権」を主張し、米軍艦が海峡を航行すれば「厳正に対処する」との方針も示す。米メディアによると、米政権は事態の打開を図るため、限定的な攻撃の再開を検討。武力衝突が再燃したり、世界経済がさらに混乱したりする懸念がある。

 米中央軍によると、封鎖は、イランの港湾に出入りするすべての船籍の船舶が対象になる。一方、イランに出入りせずにホルムズ海峡を通過しようとする船舶の通航は妨げられない。米中央軍は11日に機雷除去に向けた取り組みを始め、ミサイル駆逐艦2隻が海峡を通過したと明かしていた。

 トランプ氏は投稿で「国際水域でイランに通航料を支払ったすべての船舶を捜し、阻止するよう指示した」とし、通航料を支払わないよう求めた。他国も封鎖に関与することになるとも主張した。米FOXニュースの番組で、米国による封鎖は「すぐに効果が出るだろう」と説明。一方、日本や韓国が海峡への依存度が高いと言及し、「彼らは我々を助けなかった」と改めて批判した。

 イランの精鋭軍事組織・革命防衛隊は12日、ホルムズ海峡に近づこうとする軍艦は「停戦合意違反」とみなすと主張した。その上で、海峡はイラン海軍の管理下にあり「特定の規則に従って、非軍用船の航行のために開放されている」と指摘した。

 米イランの協議は、仲介国パキスタンの首都イスラマバードで11~12日に行われた。米国のバンス副大統領、イランのガリバフ国会議長がそれぞれ率いる代表団とパキスタンの3者による対面形式で行われた。

 主要議題だったホルムズ海峡の開放やイランの核開発を巡り、妥協点を見いだせなかった。協議が再開され、戦闘終結にこぎ着けられるかは不透明だ。

 バンス氏は12日、11日に始まった協議が「21時間」続いたと記者会見で説明。米側は「最終的かつ最善」の合意案を残し帰国するとし、「イラン側がこれを受け入れるかどうか様子を見る」と語った。トランプ氏はFOXニュースで、協議について「一つの問題(核問題)を除いては本当に良かった」とし、「彼らは交渉のテーブルを離れていない」とも述べ、協議での解決への期待もにじませた。

 一方、ガリバフ氏は12日、X(ツイッター)で協議を通じ、「相手側がわれわれの信頼を勝ち取れなかった」と米国を非難した。

 パキスタンのダール副首相兼外相は12日、今後も米イランの仲介を続けると表明し、双方に停戦を維持するよう求めた。【ワシントン松井聡、カイロ古川幸奈、ニューデリー松本紫帆、エルサレム松岡大地】

毎日新聞

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