UAE、ホルムズ海峡の護衛へ国際部隊の創設提唱か 数十カ国に

2026/03/28 09:40 

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 米国・イスラエルとイランの戦闘を巡り、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は27日、アラブ首長国連邦(UAE)が、エネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡を通過する船舶を護衛する国際部隊の創設を数十カ国に働きかけていると報じた。イランが事実上封鎖する海峡の安全を確保し、高止まりする原油価格の抑制などにつなげる狙いがある。

 FTによると、UAEは米国や西側諸国に対し、国際部隊に海軍を派遣する意向を伝えた。湾岸諸国のバーレーンも部隊の構想を支持。両国は部隊に権限を与える国連安全保障理事会決議も目指しているが、常任理事国のロシアと中国が反対する可能性があるという。

 UAEとバーレーンは、日本や英仏独など30カ国以上が海峡の安全確保への「貢献」を表明した共同声明に名を連ねているが、日本にも部隊への参加を呼びかけているかは不明。トランプ米大統領は、北大西洋条約機構(NATO)加盟国などに船舶の護衛を求めている。

 ホルムズ海峡を巡っては、イランが国連の国際海事機関(IMO)加盟国に対し、「非敵対的」な船舶に限り通過できると書面で通知したとされる。また、海峡を通過する一部の商業船から最大200万ドル(約3億2000万円)の通航料を徴収し始めたとの報道もある。

 英海運情報会社ロイズリストなどによると、事実上の海峡封鎖が始まって以降、ギリシャ、インド、パキスタン、タイ、マレーシアなどの船舶は通過が認められている。

 一方、交戦は27日も続いた。イスラエルはイランの産業施設や兵器工場を重点的に攻撃。西部アラクの重水炉や中部ヤズド近郊のウラン精鉱(イエローケーキ)製造工場も爆撃した。放射性物質の漏えいはないという。

 また、イランメディアによると、中部コムの住宅街では前夜からの攻撃で18人が死亡したほか、北西部の東アゼルバイジャン州では子ども2人を含む一家4人が亡くなった。

 イランも、イスラエルやサウジアラビアなどに弾道ミサイルやドローンを撃ち込んだ。【ロンドン福永方人】

毎日新聞

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