土曜朝の高官会議狙う CIAがハメネイ師らの行動把握 米報道
イランの最高指導者で元大統領のセイエド・アリ・ハメネイ師を含む指導部殺害の背景には、イスラエル軍と米中央情報局(CIA)との緊密な連携があった。米ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)が作戦に詳しい関係者らの話として報じた。CIAがハメネイ師の行動パターンを把握し、テヘラン中心部の指導部施設で土曜日朝に高官会議を開くことをつかんでいたという。
NYTによると、CIAは数カ月間にわたってハメネイ師の追跡を実施し、ハメネイ師の居場所や行動パターンについて確信を深めていた。また、土曜日朝にイランの高官らがテヘラン中心部の指導部施設で会議を開くことを把握したという。
CIAはハメネイ師の居場所に関する「高精度」の情報をイスラエルに伝達した。イラン上級指導部を標的として殺害を計画していたイスラエルは、自国の情報と米国の情報を利用。米イスラエル両政府は当初、夜間の暗闇の中で攻撃を仕掛ける予定だったが、土曜朝の高官会議という情報を活用し、攻撃のタイミングを調整したという。
イラン現地時間で土曜日の2月28日午前9時40分(日本時間同午後3時10分)ごろ、戦闘機から発射された長距離ミサイルがこの施設を直撃。イラン国家安全保障担当の高官らは施設内の1棟に集結し、ハメネイ師は別の近隣建物にいたという。NYTによると、イスラエルのカッツ国防相は「最初の打撃」でハメネイ師を殺害したと説明している。
NTYは、元政府当局者や情報関係者の話として、米側は昨年6月のイラン核関連施設への攻撃を通じて、最高指導者とイランの精鋭軍事組織・革命防衛隊が圧力がかかっている状況下でどのように連絡を取り、移動するかをさらに深く把握していた。これがハメネイ師に対する追跡能力と行動予測精度の向上につながったという。【ワシントン西田進一郎】
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