イランの高濃縮ウラン「把握できず」 IAEA、核開発に懸念

2026/02/28 07:50 

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 国際原子力機関(IAEA)は27日、イランのウラン濃縮活動の現状や保有する高濃縮ウランについて「検証できていない」とする報告書をまとめた。AP通信などが報じた。米国とイランが核協議を続ける中、イランの核開発に改めて懸念を示し、核施設への査察受け入れを求めた。

 米国とイランは26日、スイス・ジュネーブで3回目の交渉に臨んだが、合意には至らなかった。来週にも4回目の高官級協議を開く見通しだ。ただ、双方の要求にはなお大きな隔たりがあるとみられ、交渉が行き詰まれば米国がイラン攻撃に踏み切るとの懸念も強まっている。

 報道によると、イランは昨年6月にイスラエルや米国と交戦して以降、被害を受けた核施設へのIAEAの査察を認めていない。IAEAは報告書で、イランがウラン濃縮活動を完全に停止しているのかは確認できていないと指摘。高濃縮ウランの保有量や所在についての情報もないとしている。

 また、衛星画像の分析から、米軍に爆撃された中部イスファハンやナタンツ、フォルドゥの核施設で何らかの活動が行われていることを確認したが、詳しい内容や目的などは不明だという。

 イランは昨年6月時点で、濃縮度60%の高濃縮ウランを約440キロ保有していたとみられている。90%以上まで濃縮度を高めれば、核兵器10発分に相当する分量となり、敵対するイスラエルや米国が懸念を強めている。【カイロ金子淳】

毎日新聞

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