パキスタン側「戦争状態にある」 タリバンの国境地帯攻撃に報復

2026/02/27 21:09 

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 パキスタン軍は27日、アフガニスタンの首都カブールを含む各地の軍事施設に空爆を実施した。治安当局筋が明らかにした。26日夜にアフガンのイスラム主義組織タリバン暫定政権が国境地帯を攻撃したことへの報復で、パキスタン側は「戦争状態にある」(ハワジャ国防相)と言及。両国間の緊張が高まっている。

 パキスタンの治安当局筋によると、軍はカブールやアフガン南部カンダハルなど3都市の軍事施設などを空爆した。26日の戦闘以降、タリバン兵133人を殺害したとしている。一方、タリバン暫定政権は26日、パキスタンとの国境地帯で「大規模な攻撃を開始した」との声明を発表した。パキスタン兵55人を殺害したと主張している。

 双方の間では昨年10月以降、武力衝突が断続的に発生している。今月21日にはパキスタン軍がアフガン東部の武装組織の隠れ家など計7カ所を攻撃したと発表した。国連によると、少なくとも民間人13人が犠牲となり、タリバンは報復措置を示唆していた。

 パキスタンでは過激派によるテロが相次いでいる。政府はアフガンがテロの温床になっており、タリバンが取り締まりを怠っていると非難。タリバンはこうした主張を否定している。

 両国の戦闘激化について、中国外務省の毛寧報道局長は27日の記者会見で「中国は独自のルートで衝突の仲介を行っている。事態の沈静化のため建設的な役割を果たし続けていきたい」と述べた。【ニューデリー松本紫帆】

毎日新聞

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