FRB次期議長にウォーシュ元理事 トランプ氏「最高の議長」

2026/01/30 21:47 

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 トランプ米大統領は30日、自身のソーシャルメディアで、米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長として、ケビン・ウォーシュ元理事を指名すると発表した。トランプ氏は投稿で「偉大な、おそらくは最高のFRB議長として歴史に名を残すことに疑いの余地はない」と強調した。

 トランプ氏が求める大幅利下げへの支持が評価されたとみられる。トランプ政権が異例の形で圧力を強めるなか、FRBの今後の政策判断で、政治からの独立性を維持できるかが大きな課題となる。

 FRBを巡っては、大幅な利下げに慎重なパウエル現議長に対し、米司法当局が刑事捜査に乗り出すなど異例の圧力を強めている。一方、連邦議会ではこの動きへの反発も出ており、ウォーシュ氏就任の前提となる議会承認は不透明な情勢だ。パウエル氏が5月の任期終了後も例外措置で議長職を続投する可能性がある。

 トランプ氏が任期満了の4カ月前に次期議長を指名したのは、パウエル氏のレームダック(死に体)化を進める思惑がありそうだ。ただ、議長退任後も慣例に反して理事にとどまり、トランプ氏の利下げ圧力に対抗するなどして混乱が生じる可能性もある。

 ウォーシュ氏は米金融大手モルガン・スタンレーで勤務後、ブッシュ(子)政権に国家経済会議(NEC)事務局長などの立場で参加した。2006~11年には史上最年少でFRB理事を務めた。第1次トランプ政権が17年にパウエル氏をFRB議長に指名した際にも、有力候補の一人として名前が挙がっていた。

 FRB議長の任期は4年間。トランプ氏は昨年12月からウォーシュ氏を含む最終候補4人との面接を順次実施していた。トランプ氏はウォーシュ氏との面会後、米メディアのインタビューで、利下げの必要性を理解している人物と位置付けて「素晴らしい」と絶賛していた。

 ウォーシュ氏のほか、米資産運用会社ブラックロック幹部のリーダー氏やハセットNEC委員長、ウォラーFRB理事の3人が最終候補だったとされる。【ワシントン浅川大樹】

毎日新聞

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