高市首相と韓国大統領が初顔合わせ 「シャトル外交」継続を協議か

2025/10/30 18:51 

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 高市早苗首相は30日夕、韓国南東部慶州で李在明(イ・ジェミョン)大統領と約40分間会談した。李氏との会談は初めて。未来志向で日韓関係を安定的に発展させていく方針を確認するとみられる。首脳同士が相互往来する「シャトル外交」の継続でも一致したい考えだ。

 首相は中韓両国が反発して外交問題化するのを避けるため、今月17~19日に靖国神社で開かれていた秋季例大祭期間中の参拝を見送った。会談では核・ミサイル開発を続ける北朝鮮への対応についても協議し、日韓や日米韓3カ国での連携の重要性を確認したい考え。北朝鮮による日本人拉致問題の解決に向けた韓国側の支援に謝意を伝えたい意向だ。

 首相は会談に先立ち、羽田空港で記者団の取材に応じ、「首脳間の信頼関係をしっかりと構築していきたい。有意義な会談としたい」と述べた。

 今年は日韓国交正常化から60年の節目の年。李氏は6月の就任後、石破茂首相(当時)と3度会談し、日韓関係の強化を図った。

 高市首相は30日午後に当地に到着。31日に開幕するアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席する。11月1日に帰国する。【慶州・高橋祐貴】

毎日新聞

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