英国とカナダ、G7で初めてパレスチナの国家承認を発表 豪州も

2025/09/21 22:51 

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 英国、カナダ、オーストラリアの3カ国は21日、パレスチナの国家承認を発表した。イスラエルが9月中旬にパレスチナ自治区ガザ地区ガザ市への地上侵攻を開始したことなどを受けて承認に踏み切った。約150カ国が既にパレスチナを国家承認しているが、主要7カ国(G7)では英国とカナダが初めてとなる。

 ロイター通信によると、ポルトガルも21日に国家承認する方針。フランスも近く正式に承認するとみられる。米国は承認に反対し、日本やドイツも見送る。

 英国は7月、ガザでの停戦合意などの条件が満たされなければ国家承認すると表明。カナダや豪州も追随していた。

 だが、イスラエルはガザ侵攻を続け、民間人の被害も拡大。パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区でのユダヤ人の入植活動も拡大し、将来のパレスチナ国家の基盤が脅かされたことで、各国は正式承認に動いた。

 スターマー英首相は21日の声明で「(イスラエルと将来のパレスチナ国家が共存する)2国家解決の灯を消してはならない」と説明。カナダのカーニー首相は「平和な未来を築くという約束に向けて協力する」と述べた。【福永方人(ロンドン)、古川幸奈】

毎日新聞

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