イスラエル軍がカタールの首都ドーハを空爆したことを受け、国連安全保障理事会は１０日午後に緊急会合を開く。非常任理事国のアルジェリアなどが開催を要請した。国連のグテレス事務総長は９日、「カタールの主権と領土保全に対する明白な侵害」だと非難する声明を国連本部で読み上げた。

　グテレス氏は、カタールはイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦協議の仲介で「非常に積極的な役割」を果たしてきたと評価した上で、「すべての当事者は破壊ではなく、恒久的な停戦の達成に向けて取り組むべきだ」と強調した。

　イスラエル軍は９日、ドーハへの攻撃を認め、ハマス幹部を狙った作戦だと主張した。【ニューヨーク八田浩輔】