ロシア、アフガンのタリバン政権を正式承認 テロ対策での共闘狙い
ロシア政府は3日、アフガニスタンを支配するイスラム主義組織タリバンの暫定政権を正式に承認した。タス通信が伝えた。2021年にタリバンがアフガニスタンの実権を掌握して以降、タリバン政権を公式に承認した国は初となる。
ロシアとしては、テロ対策などで共闘したい狙いがあるとみられる。国際的な孤立から脱したいタリバン政権にとっては追い風だ。
タス通信の報道に先立ち、露外務省は3日、タリバン政権の新任の駐露大使から信任状の写しを受領したと発表し、タリバン政権の正式承認は「多様な分野で生産的な2国間協力の発展を促すと信じている」との声明を出していた。
ロシアは、地域の安全保障や、テロ、麻薬犯罪の脅威との戦いで、引き続きアフガニスタンを支援するとしている。エネルギーや農業にも重点を置き、貿易・経済分野での協力も進める。
ロシアは03年からタリバンをテロ組織に指定していた。だが、中央アジアを通じて自国内に浸透する過激派組織「イスラム国」(IS)が安全保障上の脅威となり、ISと対立するタリバン政権との協力を進めていた。
これまでに、タリバンが派遣した外交官を信任し、外相レベルの会談を実施するなど一定の関係を構築していた。今年4月にはテロ組織の指定も解除した。
ロシアではテロ対策が急務となっていた。24年3月にモスクワ近郊のコンサートホールで発生した大規模なテロ事件でも、ISの分派「ISホラサン州」が関与したとみられている。【モスクワ山衛守剛】
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