米露首脳、ウクライナ巡り1時間電話で協議 停戦には「進展なし」
ロシアのプーチン大統領とトランプ米大統領は3日、ウクライナ和平を巡り電話協議した。トランプ氏は軍事行動の早期停止を改めて求めたが、プーチン氏は紛争に至った「根本原因の排除」を目指すと主張した。ウクライナを自国の影響下に収めるべく、注力し続ける考えとみられる。露大統領府が発表した。
両首脳の電話協議は第2次トランプ政権の発足後、6回目となり、今回は約1時間行われた。
トランプ氏は3日、この電話協議に関し、ロシアとウクライナの停戦を念頭に「全く進展がなかった」と述べた。東部メリーランド州で記者団に語った。
トランプ氏は電話協議について「かなり長い電話だった。イランを含む多くのことを話し合った。ウクライナの戦争についても話し、それに関しては気に入らない」と明かした。
露側によると、プーチン氏は、6月に実施されたロシアとウクライナの直接協議に言及した。捕虜交換など合意の履行状況についてトランプ氏に伝え、今後もウクライナとの協議を継続する意向を示した。米国がウクライナへの武器供給を一部停止したことについては話さなかった模様だ。
両首脳は、緊張が続くイラン情勢も議論し、全ての問題を政治・外交的手段で解決する重要性を強調した。米露の外交当局や国防省、大統領補佐官の間でやりとりを継続することで合意したとしている。
このほか、今回の協議では、エネルギー分野や宇宙探査などについて相互の関心を確認した。プーチン氏は米国の独立記念日(7月4日)の祝辞を述べたという。【モスクワ山衛守剛、ワシントン松井聡】
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