イラン、地下のウラン濃縮施設も被害 「懲罰的な攻撃」継続へ
イスラエルとイランは17日も、互いに空爆やミサイル攻撃などの応酬を続けた。国際社会からは停戦を求める声が高まっているが、双方とも攻撃を緩める兆しは見られず、緊迫した情勢が続いている。
イスラエル軍は同日、70カ所を超える対空ミサイル施設や地対地ミサイルの保管庫などを攻撃したと発表。大規模なサイバー攻撃を実施したとも報じられた。
これに対し、イランもイスラエルへのミサイル攻撃を繰り返したが、一度の発射数は交戦初期より減っており、イスラエル側に大きな被害は出ていない。イスラエル軍はこれまでに200以上のミサイル発射施設を攻撃したとしており、イランのミサイル戦力に影響が出ている可能性がある。
ただ、イランメディアによると、イラン軍トップは17日のテレビ演説で、これまでの報復攻撃は「抑止のための警告」にすぎず、真の「懲罰的な攻撃」はこれからだと強調した。
国際原子力機関(IAEA)は同日、中部ナタンツの核施設で、地下施設にも攻撃の影響が及んでいると発表した。衛星画像の分析から、地下にあるウラン濃縮施設に一定の被害が出ていることを示す「追加的な要素」が特定されたという。
ナタンツはイランの主要なウラン濃縮施設の一つで、地下では主に濃縮度を5%に高める作業が行われていた。地上にある施設の損傷はすでに確認されていたが、地下施設にも一定の被害が出たとみられる。
一方、ロイター通信によると、イスラエル軍関係者は17日、中部フォルドゥの核施設はまだ攻撃していないと明らかにした。今後、攻撃する可能性については排除しなかった。
フォルドゥには濃縮度60%の高濃縮ウランを製造する拠点があるが、地中深くに建設されており、強力な地中貫通弾を保有する米軍の協力が不可欠とされている。【カイロ金子淳】
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