石破茂首相は１７日午後（日本時間１８日午前）、カナダ西部カナナスキスでウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、２国間の緊密な連携で一致した。首相はウクライナに侵攻するロシアに停戦へ向けて前向きな姿勢を促すため、米国などＧ７（主要７カ国）と緊密に連携する考えを伝えた。

　両氏の会談は初めてで、約３０分間実施した。日本はこれまでウクライナに総額１２０億ドル（１兆７４３５億円）以上を支援している。首相は今後も支援を継続するとした上で、１０月に日本でウクライナの地雷対策会議を開く考えも示した。ゼレンスキー氏は深い謝意を示し、戦況や今後の取り組みについて説明した。首相からロシアへの制裁や米国の関与についての言及はなかった。【バンフ（カナダ西部）田所柳子】