石破茂首相は１７日昼（日本時間１８日午前）、カナダ西部カナナスキスでアルバニージー豪首相と会談した。海洋進出を強める中国などを念頭に、インド太平洋地域の安定に向け、両国の戦略的な連携を強化し、日豪が同盟を組む米国のほか、インド、フィリピンなど同志国とも重層的に協力関係を進めることで一致した。

　首相は海上自衛隊の最新鋭護衛艦が候補となっている豪側の新型艦導入計画を重視する考えを示し、改めて「もがみ型」の採用への期待を伝えた。日本は今後、官民で採用に向けて働きかけを強める。両氏はトランプ米政権による高関税措置について意見交換し、イスラエルとイランの衝突の緊張緩和に向けた話し合いもあった。日本はオーストラリアを「特別な戦略的パートナー」に位置づけている。【バンフ（カナダ西部）田所柳子】