IAEA 攻撃被害のイラン核施設は1カ所 放射線レベル上昇なし

2025/06/13 20:19 

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 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は13日、イスラエルがイランの核施設などを攻撃したことに関して「いかなる事情や状況であろうと、核施設を攻撃してはならない」と非難した。

 イランのIAEAへの報告では、主要な核関連施設で被害があったのはウラン濃縮施設がある中部ナタンツだけで、放射線レベルの上昇はないという。グロッシ氏は状況を確認するため、早期にイランを訪問したい意向を示した。

 グロッシ氏は13日のIAEA理事会での報告で、緊張激化への懸念を示し、イランやイスラエルに「最大限の自制」と求めた。また、「被害状況を分析し、安全性を確認するため、できるだけ早期に現地を訪問する用意があると関係当局に伝えた」と述べた。

 IAEAによると、イラン当局は、中部フォルドゥや中部イスファハンの核関連施設では被害は確認されていないとしている。

 米CNNによると、イランの主要な核関連施設は地下にあり、空爆などによる破壊を防ぐため、特殊な強化コンクリートで造成されているという。【ベルリン五十嵐朋子】

毎日新聞

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