航空需要世界3位のインドで大事故 病院には親族ら駆けつけ
インド西部グジャラート州アーメダバードで12日、英ロンドン行きのエア・インディア機が空港を離陸した直後に墜落した。現場の市街地には機体の一部とみられる残骸が黒焦げになって散乱し、救助隊員らが駆け付けている。一体何が起きたのか。
墜落現場は医学生の宿舎だ。現地からの写真や映像によると、墜落直後に黒煙が高く上がり、建物の周辺には残骸が散乱した。消防隊員が出て放水。白煙も漂い、住民らが見守った。6階建ての建物は側面が黒く焦げ、近くの乗用車も焼けた。
英BBC放送は現場近くでは近隣住民も救援に加わり、消防隊などによる遺体の搬送が行われていると伝えた。大きな音がして、黒煙が上がったという目撃者の話も報じた。
ANI通信によると、地元の病院には墜落に巻き込まれた人たちが搬送され、案じた親族らが駆けつけている。現場の宿舎にいたという男性の母親は「息子は無事で話もできた。2階から飛び降りた際に負傷した」と話した。
インドは世界最多の14億人超の人口を抱え、経済成長に伴って航空業界も急速に発展している。
航空需要はすでに米国、中国に次ぐ世界第3位の規模にある。国際航空運送協会(IATA)によると、インドは世界人口の約18%を占める一方、航空旅客数ではわずか4・2%にとどまり、今後20年間で3倍に拡大するとの予測がある。政府は空港インフラの整備、税制優遇、デジタル化を進めて発展を支える計画だ。
エア・インディアも23年には、米ボーイングと欧州エアバスに当時としては航空業界史上最大となる計470機の航空機を発注し、急速な事業拡大を進めていた。インドのデリー、ムンバイなどを拠点に東京を含む世界各都市に運航している。
インドのナイドゥ民間航空相は交流サイト(SNS)に「最大の警戒態勢を敷き、状況を注視している。救助隊が派遣され、医療援助と救援支援を急ぐよう全力を尽くしている」と投稿した。
一方、航空機を追跡・記録しているウェブサイト「フライトレーダー24」のデータによると、墜落した機体は直前にニューデリーと東京・羽田空港の往復便に使用されていた。
機体は9日夜にニューデリーを出発し、10日朝に羽田空港に着陸、10日中にニューデリーへ折り返した。11日にはニューデリーと仏パリ間の往復便で使用された。【武内彩、国本愛(バンコク)、金子淳(カイロ)】
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