「持論」拡散のトランプ氏 スマホのロック画面に写っていたのは…

2025/06/05 07:15 

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 米国の名門ハーバード大学に対する圧力や世界を揺るがす高関税政策など、自身のソーシャルメディアで数多くの持論を投稿するトランプ米大統領。スマートフォンは「相棒」とも言える存在だ。そのロック画面をロイター通信のカメラマンの写真が捉えた。

 写真は5月30日に撮影された。トランプ氏は東部ペンシルベニア州にある鉄鋼大手USスチールの工場で演説し、日本製鉄とUSスチールとの提携を称賛。演説を終えて首都ワシントンに戻り、大統領専用機「エアフォースワン」から降りてきた。その様子を撮影したロイターの写真には、トランプ氏が手にしていたスマホのロック画面の壁紙が写っていた。

 画像は、正面を向いて指さしポーズをするトランプ氏自身だった。米メディアによると、2023年以降、同じ画像がロック画面に使われていることが動画や写真で確認されている。

 ロック画面の壁紙というと、家族や風景、趣味にまつわる写真を設定するのが一般的だ。自画自賛の投稿が目立つトランプ氏だけに、自分自身を壁紙にしていても不思議ではないのかもしれない。

 トランプ氏は自身が創設に関わったソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」で、膨大な量の投稿をしている。米紙ワシントン・ポストによると、今年1月の就任以降の132日間に投稿件数は計2262件に上り、1期目の同時期にX(ツイッター)に投稿した件数の3倍を超える。投稿には本人だけでなく、側近のチームも関わっているという。

 トランプ氏は自身の支持者らが起こした21年の連邦議会襲撃事件後、Xのアカウントを凍結された。実業家のイーロン・マスク氏がXを買収し、アカウント凍結が解除された後も、トランプ氏は対外発信には主にトゥルース・ソーシャルを使っている。【浅川大樹】

毎日新聞

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