印パ係争地でのテロ巡り緊張激化 モディ首相「軍に作戦上の自由」

2025/04/30 13:42 

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 インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方で起きた銃撃テロ事件を巡り、インドのモディ首相は29日、「テロに決定的な打撃を与えることは国家的決意だ」と述べた。軍が対応の方法や標的、タイミングを決定する「作戦上の自由を有している」とも発言した。インドメディアが報じた。

 長年対立し、共に核兵器を保有する印パ間の緊張が高まっている。

 一方、パキスタンのタラル情報・放送相は30日未明、「インドが24~36時間以内の軍事行動を計画している」との確度の高い情報があるとする声明を発表した。いかなる軍事的な行動にも「断固とした姿勢で対応する」とけん制している。

 テロ事件は22日、カシミール地方のインド側支配地域で発生し、観光客ら26人が死亡した。インドは事件と隣国パキスタンとの間に何らかのつながりがあるとみる。パキスタン側は関与を否定し、中立的な調査の実施を求めている。

 報道によると、モディ氏は29日、シン国防相や軍幹部らとの会合に出席し、テロの対応について協議した。【ニューデリー松本紫帆】

毎日新聞

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