米イラン、核開発巡り協議継続で合意 次回は5月3日の見通し

2025/04/27 13:56 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 米国とイランは26日、イランの核開発を巡る3回目の協議をオマーンで開き、翌週も協議を継続することで合意した。オマーンのバドル外相がX(ツイッター)の投稿で明らかにした。次回協議は5月3日に行われる見通しという。

 イランメディアなどによると、26日の協議にはこれまで同様、米国のウィットコフ中東担当特使とイランのアラグチ外相が参加し、書面をやりとりする形で意見を交わした。技術的な問題を話し合うため、専門家による会合も開かれ、米国務省のアントン政策企画局長やイランの経済専門家らが出席した。

 アラグチ氏は終了後、国営テレビに「専門家レベルの議論は有益だった。双方とも真剣に交渉にのぞんだ」と説明。「まだ(要求に)違いがあり、時間がかかる」との認識を示した。

 米国などはイランが核兵器の開発を進めているとの懸念を強めている。一方で、イランは核開発は「平和利用」が目的だと主張し、ウランの濃縮活動は「権利」だとして譲らない姿勢を示している。核開発をどこまで制限するかなどを巡って、双方に隔たりがあるとみられる。【カイロ金子淳】

毎日新聞

国際

国際一覧>

注目の情報