米雇用統計 24年12月は就業者25.6万人増 市場予想大幅に上回る

2025/01/10 23:00 

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 米労働省が10日発表した2024年12月の雇用統計(速報値、季節調整済み)によると、景気動向を敏感に示す非農業部門の就業者数は前月比25万6000人増で、市場予想の15万4000人増を大幅に上回った。失業率も4・1%で前月から改善した。

 前月減っていた小売りが大幅増に転じたほか、ヘルスケアなどで増えた。前月の就業者数の増加ペースは、22万7000人から21万2000人に下方修正された。

 米連邦準備制度理事会(FRB)は、物価上昇(インフレ)が鈍化する一方で雇用悪化の懸念が強まっているとして、9月から3会合連続で利下げに踏み切った。雇用市場の力強さが示されたことで、市場では次回1月会合でFRBが4会合ぶりに利下げを見送るとの見方が強まりそうだ。【ワシントン大久保渉】

毎日新聞

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