キッコーマンの米第3工場完成、名誉会長「20年で生産量倍に」

2026/09/19 16:16 

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 キッコーマンは18日、米中西部ウィスコンシン州ジェファーソンに完成したしょうゆ工場の開設記念式典を開いた。北米市場開拓の立役者である茂木友三郎名誉会長のほか、トニー・エバーズ州知事や山田重夫駐米大使らが参加し、テープカットなどが行われた。

 同社の米国内のしょうゆ工場は3カ所目。式典に先立ち茂木氏は取材に応じ、今後の北米市場での生産量について「20年ぐらいで倍になる可能性はある。まだしょうゆは伸びる」として、さらなる浸透を目指す方針を示した。

 同社の売上高に当たる2026年3月期の売り上げ収益は7455億円で、このうち海外は5830億円に上る。海外のしょうゆ事業の売り上げは拡大を続けており、その約7割は北米市場が占め、重要な収益源となっている。

 米国での生産の開始は1970年代に海外事業部に在籍していた茂木氏が主導した。73年に同じウィスコンシン州のウォルワースで初のしょうゆ工場を稼働。98年には西部カリフォルニア州にも第2工場を建設した。

 当初、米国内ではなじみの薄かった調味料だったが、ステーキなどの肉料理との相性が良く、特にしょうゆを使った「テリヤキソース」が人気となったこともあり、米国で次第に浸透していった。

 半世紀かけて米国の食卓にしょうゆは普及しており、「米国の2世帯に1世帯はしょうゆが常備されている」とされるが、茂木氏は「日本と比べて、まだしょうゆの消費量は少ない。伸びる余地はある」としている。

 今回完成したジェファーソンの新工場はウォルワース工場から約60キロ北に位置する。大豆や小麦の生産地に近く、豊富で良質な水にも恵まれ、物流や交通の利便性なども考慮した。

 投資額は10年間で約5億6000万ドル(約800億円)に上っており、しょうゆや関連調味料を生産する。今後拡大する北米市場の需要に対応するため多品種の商品を生産できる設備も整えた。

 来月から出荷が開始され、今年度は約4000キロリットルを生産する予定。【米中西部ウィスコンシン州ジェファーソン古川宗、写真も】

毎日新聞

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