EU機関、AI「ミュトス」アクセス権取得の見通し 米報道
米新興企業「アンソロピック」が欧州連合(EU)に対して、開発した最新の人工知能(AI)モデル「クロード・ミュトス」へのアクセスを認める見通しとなった。米ブルームバーグ通信が1日に報じた。ミュトスがサイバー攻撃に悪用されると金融システムなどが混乱に陥る可能性があるため、同社は米企業や日本のメガバンクなど一部に限りアクセスを認める動きを示していたが、EUはこれまで対象外だった。
報道によると、アクセス権はEUの「欧州サイバーセキュリティー機関(ENISA)」に与えられる。ミュトスに接続できなければ、システムの弱点を調べて事前に手を打つことができないため欧州内で懸念が強まっていた。EU側はアンソロピックに対してアクセスを認めるよう交渉していた。
ただ、米中を中心に技術競争が激化する中、今後も別の社がミュトスに匹敵する他のAIモデルを開発する可能性は高い。欧州にとっては、アクセス権の確保獲得にとどまらず、域内のAI産業の競争力を高めることが根本的な課題として浮上している。【ブリュッセル岡大介】
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