TOTOが世界初認定 トイレ焼き上げにグリーン水素、CO2減

2026/05/27 17:46 

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 TOTOは、北九州市の本社敷地内にある小倉第1工場で、トイレや洗面器などの陶器を窯で焼き上げる際の燃料に水素を用いる取り組みを始めた。二酸化炭素(CO2)を排出せずに製造した「グリーン水素」を都市ガスに混ぜることで、年間排出量の7%に相当する約140トン分のCO2を削減できるという。

 トイレなどの陶器は、泥や石を混ぜた材料を型に流し込んで形を整え、乾燥させて釉薬(ゆうやく)を吹き付け、焼き上げる。小倉工場では2022年にファイバー窯を導入しており、全長100メートル、幅2・6メートル、高さ1・5メートルのトンネル形状の窯の中をゆっくり移動させ、26時間かけて焼き上げている。

 ガスで熱せられた窯の温度は最高1200度になり、国内外14カ所ある生産拠点では、窯のCO2排出量が全体の7割を占める。そこで、今年1月から小倉工場では燃料に水素を体積比で約20%混ぜ、排出削減に取り組んでいる。今後は水素の割合を増やすことや、他の生産拠点にも広げることを検討する。

 小倉工場の水素は、敷地内に設けた装置でまかなっている。再生可能エネルギーを利用して水を電気分解し、「グリーン水素」を製造。それを燃料に用いてトイレなどの衛生陶器(衛陶)の生産を実現したことで、世界最大級の市場調査会社「ユーロモニター・インターナショナル」から、この分野で世界初の企業と認定された。

 今春まで衛陶生産本部長として技術開発を担った山崎政男さんは「窯から出るCO2排出量削減が長年の課題だった。環境に配慮した衛陶の製造に向け、さらなる削減に取り組む」と話している。【橋本勝利】

毎日新聞

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