美浜原発3号機、蒸気漏れで原子炉手動停止 放射性物質含まれず

2026/05/08 12:47 

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 関西電力は8日、稼働中の美浜原発3号機(福井県美浜町)で同日午前4時10分ごろ、高圧タービン周辺から蒸気が漏れているのに運転員が気づき、約15分後に原子炉を手動停止したと発表した。漏れは同45分ごろに止まった。関電によると、漏えい箇所は核燃料に触れない場所のため蒸気に放射性物質は含まれず、外部に影響はないという。けが人もいない。

 ◇熱が下がるのを待ち、原因調査へ

 福井県原子力安全対策課によると、高圧タービンは2021年からの定期検査で確認し、異常は見つからなかった。今年6月からの定検でも検査を予定していた。関電は原因調査を始めたが、現時点では「運転再開の見通しは立っていない」という。

 美浜3号機では04年に蒸気漏れ事故が発生。1976年の運転開始から一度も点検されていなかった2次冷却水配管が破損して約140度の蒸気や高温水が噴出、協力会社の社員5人が死亡、6人が重傷を負った。24年10月には海水を流す配管の減肉で手動停止するトラブルもあった。

 美浜3号機は今年12月で運転開始から50年を迎える。老朽化が懸念されており、地元福井や滋賀県の住民らから運転差し止めなどを求める訴訟が起こされている。【高橋隆輔、萱原健一】

毎日新聞

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