TSMC、熊本第2工場建設開始 遅れ懸念も知事「ほっとした」

2025/10/18 15:30 

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 半導体受託生産の世界最大手「台湾積体電路製造」(TSMC)が、熊本第2工場(熊本県菊陽町)の建設開始を明らかにした。スケジュールの遅れに気をもんでいた地元の首長は歓迎するとともに、渋滞対策など課題への対応を改めて約束した。

 熊本県の木村敬知事は17日、報道陣の取材に応じ「大変喜ばしく思っている」と受け止めた。

 TSMCは第2工場着工を当初の3月末から年内へと延期。6月には幹部が周辺の交通渋滞を懸念する発言をしていた。着工が不透明になったとの観測もあっただけに、「今までもやもやしていた。ほっとしている」と胸をなでおろした。

 懸案の渋滞対策には「県民の不満は十分認識している。しっかりとTSMCにも公共交通利用をしてもらいながら、県もインフラ整備やオフピーク通勤などをやっていく」と述べた。

 菊陽町の吉本孝寿町長はコメントを発表。「心から歓迎の意を表する。進出効果を町民ひいては県全体に波及できるよう、しっかり取り組む」としている。

 県などによると、現在は土地の造成工事の最終段階で、近く本体工事に着手する。24日に菊陽町とTSMC側が立地協定を結ぶ。【中村敦茂】

毎日新聞

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