就任打診に「イエスかハイしかない」 九州電力の西山勝新社長とは
九州電力が7年ぶりとなる社長交代を発表した。6月の株主総会後に社長となるのは西山勝・取締役常務執行役員(61)。どんな人なのか。
経営企画や社長秘書といった中枢を歩み、早くから社長候補と目されてきた。「冷静な理論派」として、経営計画づくりなどに手腕を発揮してきた。
1986年に九州電力に入社した。バブル景気が始まり、銀行や商社が花形職業とされた時代だ。「九州で人の役に立つ仕事をしたい」と考えていた東京大3年の頃、古里の福岡県直方市で登山の帰りに街の明かりに目を奪われ、電力業界に関心を持ったという。
初任地は熊本市内の営業所。集金で多くの料金未納世帯に接し、「自分は恵まれた環境にいたと思い知らされた」。顧客を知ることで「お客様から九電はどう見えているのか。それを考える姿勢が身についた」と振り返る。
本店では池辺和弘・現社長(67)とも机を並べた。池辺氏は「幅広い事業に精通し、バランス感覚に優れ、重要な場面で強いリーダーシップを発揮する」と信頼を寄せる。
池辺氏の懐刀として会社の将来像を議論し、経営計画の策定で手腕を発揮。取締役となった後は電力事業の責任者を経験した。今年1月に社長就任を打診され、「イエスかハイしかないですよね」と返した。歴代社長の重責を間近で感じてきたが、九州のために働く気持ちは動じなかった。
九電は、東日本大震災後の原子力発電所の新規制基準に合格し、原発4基すべて再稼働した。2024年3月期の連結決算は過去最高益となるなど、好業績が続く。半導体産業やデータセンターの進出も経営に追い風だ。
一方で、予想される電力需要の増加への対応も必要となる。計画が凍結中の川内原発3号機の建設を進めるかどうかも注目される。「再生可能エネルギーに取り組み、需要の動向を見極めながら新規の電源開発も検討したい」。原発についても現在の4基の安全運転に注力しつつ、建設への条件が整うかを注視する姿勢だ。
都市開発など電力以外の事業も加速させるため、完全持ち株会社への移行準備も進む。少子化の中でいかに社員を集めて能力を高めるかも課題で、「最も関心があるのは人的資本」と語る。
池辺氏は九電から初めての電気事業連合会会長となり、電力業界の顔役を異例の4年務めた。動画投稿サイトにも積極的に登場し、社内外で存在感を発揮する。
池辺氏の後にどのような社長像を目指すのか。「(池辺氏の)まねはハードルが高い。私は議論が好きなので、社員の心理的安全を保ちながらどんどん議論する。チームとして成果をあげる社長を目指したい」。
仕事のモットーは「明るく楽しくやる」。趣味はミュージカル鑑賞だ。他のことを忘れてその世界に没頭できるといい、4月から博多座で公演される「レ・ミゼラブル」を楽しみにしている。【久野洋】
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